眼瞼下垂の再手術ってどうなの?

再手術

何年も前に受けた眼瞼下垂の手術、ここ最近、目が小さくなってきたし瞼も重く感じる。再び眼瞼下垂になってきたかもって感じている方もいるでしょう。眼瞼下垂は一度手術したからといってずっとその状態が維持できるものじゃありません。再発というよりもただの加齢と考えることのほうが自然です。
そんな過去に眼瞼下垂の手術を受けた人が、再び眼瞼下垂の手術、再手術って簡単にできるものなんだろうか?ここでは眼瞼下垂の再手術についてご紹介していきます。

眼瞼下垂の手術

眼瞼下垂の再手術に対する考え方は2通り。一つは手術の効果が少なかったり、仕上がりに満足できないことによって行う再手術。もう一つは手術そのものは上手くいっても加齢によって瞼のたるみが再び現れてしまったことによる眼瞼下垂の再手術です。
同じ再手術と言っても意味は大きく違い、失敗による再手術なのか、正常な経過による再手術なのかということ。ここでは後者の加齢による変化に伴う再手術についてご紹介します。

眼瞼下垂って再発するの?

眼瞼下垂は手術を受ければ改善します。しかし、誰だって平等に歳はとります。同じように加齢の変化は誰もが同じように老いるものです。老いによる瞼の変化を再発と言うのであれば眼瞼下垂は一度手術を受けても再発してしまうものです。
考え方ですが、再発と考えるより眼瞼下垂の手術は老化をリセットするものと考えてはどうでしょうか。

手術によってたるみをリセットする。そうして何年も過ぎ、再び老化によってたるみが生じたらリセットするために再手術を受ける。それが眼瞼下垂の手術の役割になるんだと思います。

加齢によって眼瞼下垂は再発する

加齢によってたるみが出てしまうのは、皮膚だけではありません。眼瞼挙筋や挙筋腱膜などもたるみ・緩みを生じてしまいます。過去に眼瞼下垂の手術を受けていたって同じこと。眼瞼下垂の手術後は良くても何年も過ぎればたるみ・緩みは再び現れてくるものです。
ただし、勘違いしてはいけないのは、だったら手術なんて受けなくて良いという勘違いです。当然、手術を受けたのと受けていないのとでは全く違います。一度眼瞼下垂の手術を受けてたるみをリセットしていれば、たるみの程度はかなり少ないですし、さまざまな症状が解消されていますので生活の質は大幅にアップされているものです。

基本的に短期間で皮膚や筋肉が弛んで再発してしまうということはありません。手術によって固定された瞼板と挙筋腱膜の接続が緩んでしまうということもほとんどありませんが、挙筋腱膜はすごく薄いので、それだけの年月が経過すれば再び伸びたりしてしまうことは十分あり得ます。眼瞼下垂を防ぐことはできないと考えて良いでしょう。

眼瞼下垂を予防することは非常に大切

眼瞼下垂は一度手術を受けても、加齢によるたるみ・緩みを生じるだけではなく、外的な物理的刺激によってさらに悪化傾向に傾きます。大切なのは物理的な要因に気を付け、予防することです。

  • パソコンやスマホなどの使用による目の酷使
  • コンタクトレンズの長期使用
  • アイプチやアイテープなどの使用
  • 花粉症などで目を擦る癖 など

スマホやパソコンを長時間使用することによる目の酷使、アイプチなアイテープ、濃いアイメイクなどを落とす際に目を擦る動作をしてしまいますし、花粉症などで痒みがある時も目を擦ってしまいますよね。このような動作は日常の中で特別なことじゃなく普段の行動として誰もがやっていることです。でも確実に眼瞼下垂を悪化させてしまうでしょう。だからこそ、普段から注意するということは大切なんです。

一度手術を受けたらどれくらい持つもの?

眼瞼下垂の手術は一度受けたらどれくらいの期間効果が持続するのか?と言う質問を受けます。 実際にどれくらい持つかと言うのは誰にもわかりません。なぜなら人それぞれたるみの速度は違いますから。
一般的に効果の持続は10年程度と言われれいますが、効果が持続していると言うよりも、一度リセットしたたるみが再び元のたるみに戻ってしまったと考えたほうが良いでしょう。

再手術について

眼瞼下垂の手術は、繰り返しの手術が可能です。中でも挙筋前転法については、術式からして繰り返しできるよう考案されています。ただし、個人差はありますが、内部で瘢痕形成が酷いと修正手術が困難な場合もあります。

  • 繰り返しの再手術は可能
  • 2回目以降の手術は難しい可能性がある
  • 同じ病院で受けることが望ましい

眼瞼下垂の再手術は難易度が高くなります。そのため将来的なことを考えると初回の手術は非常に大切です。そのためクリニック選びはより慎重にした方が良いでしょう。

さまざまなご

Q&A

眼瞼下垂の再発・再手術に関するさまざまな疑問や質問にお答えします。

再手術はすごく難しいと聞きました。繰り返して眼瞼下垂の手術を受けることに抵抗があります。
一度眼瞼下垂の手術を受けるとその内部で癒着してしまったり、瘢痕化してしまいますので、再手術の際に癒着を解除しなければいけないいこともあり難易度は高くなります。しかし、眼瞼下垂の状態のまま過ごすことを考えると手術を受けるメリットの方が大きいでしょう。また、クリニック選びを間違えなければ手術に失敗することはありません。
もし、眼瞼下垂の手術で失敗した場合、修正手術は受けることができるんですか?
もちろんです。状態にもよりますが、基本的には修正手術は可能なはずです。
再手術の傷跡は目立ちやすくなりますか?
再手術の場合の切開する場所ですが、過去の切開線を利用するか、皮膚を切除する際に傷跡を取り除きますので傷跡が増えるわけではありません。

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