切開法

切開法

一重まぶたを二重にしたい、今よりも二重まぶたの幅を広げたいなどと言ったように、二重まぶたの整形に対して憧れを持っている人は非常に多い。今の自分がどんな方法で二重まぶたになれるのか、理想の美を叶えるために必要な治療とはいったいどんな方法なのか。ここでは二重まぶたの整形手術「切開法」に関するさまざまな情報をご紹介していきます。

法で作る二重瞼

二重まぶたの整形手術「切開法」を説明していく前にまず、二重まぶたはどうやって作ることができるのか、基本的なことですが、二重まぶたの作り方についてご紹介します。

二重まぶたの作り方

目を開ける動作をする際、瞼が持ち上げられると一重瞼の場合、瞼は持ち上がっても皮膚は垂れ下がってしまいます。それが一重瞼という状態です。二重まぶたの場合、瞼が持ち上げられると同時に、皮膚も持ち上げられ、一定の幅を持たせたまま皮膚の折り返しができるのです。

一重と二重の違いは、瞼を持ち上げると同時に皮膚を持ち上げることができるか、できないかの違いです。美容整形で一重瞼を二重瞼にするというのは、瞼板と皮膚との間に癒着を作り、目を開ける時に皮膚も持ち上げるようにするだけのことなんです。
どんな方法かと言うと、皮膚に切開を加えず糸で瞼の皮膚を持ち上げるようにする埋没法、皮膚を切ってくっつけることで瞼の皮膚を持ち上げる切開法の2つがあるんです。ここでは皮膚を切って二重まぶたを作る切開法について詳しく解説していきます。

切開法

切開法と言っても実は一つの方法だけではありません。
2つの術式があります。一つは瞼全体に切開を加える全切開、または上眼瞼切開とも呼びます。もう一つは、瞼の一部、6〜10㎜程度切開して二重まぶたを作る小切開、もしくは部分切開とも呼びますが、2つの切開法があるということは知っておいて下さい。

  • 全切開:瞼全体を切開して二重瞼を作る
  • 小切開:少しの切開で二重まぶたを作る

当然、切開する範囲が狭ければ腫れや傷跡の心配は、大きく切開するのとは違ってきます。それぞれの術式で特徴も違えば、メリット・デメリットにも大きな差があります。

全切開

全切開は別名「上眼瞼切開」とも呼ばれています。この手法は瞼全体に切開を加え内部で非常に強い癒着を作りだし、理想の二重まぶたを作る術式です。
皮膚を広範囲に切開しますので、皮膚にたるみのある方であれば、弛んだ余分な皮膚を切除したり、眼窩脂肪やroofなどの脂肪、瞼板の前にある結合組織を自由に取り除くことができるので、瞼の厚みを格段に薄くさせ、スッキリとした目元、自然で美しい二重瞼を作り上げることができます。

切開範囲が広くなることで、腫れは強くなりますが、小切開に比べ数日の差しかありませんので、お勧めの治療法であることに違いはありません。

特徴スッキリとした目元、腫れぼったさが解消、取れない二重瞼、理想の形を追求できる

小切開

小切開は、希望する二重瞼のライン上を、中心もしくは2〜3カ所に細かく分けて切開し、切開周辺の組織をとることはできますが、全切開のように瞼全体を取ることはできません。しかし、内部に強い癒着を作り出して、取れない理想的な二重まぶたを作ることができます。切開する範囲が少ないので傷跡の心配は前切開よりも少ないことから傷を心配する方には向いている方法です。

特徴取れない二重瞼になる、傷を最小限に留めることができる

術後の経過

切開法における術後の経過についてご案内します。術後の経過というのは、個人差が大きく全ての方がここで説明する状態や経過を辿るわけではありませんのであくまで参考程度という意味でご理解下さい。

手術当日
強い腫れが出ている状態です。痛みについては内服が処方されていると思います。服用で痛みを感じることは無いでしょう。術直後から強い炎症を引き起こしますので、一般的には冷やす時期です。しっかりと睡眠を取って過ごしましょう。
術後1〜3日目
腫れのピークです。多くの方は昨日よりも格段に強い腫れを生じていると思います。今も手術による強い炎症を引き起こしているますので冷やすことをお勧めします。あくまで主治医の指示に従って下さい。お薬を服用していますので痛みを感じることはほとんど無いでしょう。
個人差はありますが、内出血を引き起こしている場合が多いです。酷い場合は、上瞼だけではなく下瞼側にまで広がってしまうこともあります。
術後4〜7日目
これから腫れが引き始める時期です。軽い内出血であれば、紫色になっている内出血部分の外側が少し黄色っぽく変化してきます。これは内出血が吸収し始めている証拠です。安心して過ごして問題ないでしょう。
術後7〜14日目
一般的には7日目に抜糸をします。部分切開等であれば5日で抜糸ということもありますが、基本的には7日と考えておきましょう。この頃には腫れはかなり引いています。浮腫みを含めた腫れぼったさは1、2週間かかる場合があります。また、新たに二重まぶたを作ったことで皮膚の折り返し部分の癖がついていません。そのため少し厚みのある目元に仕上がっていることが多いです。
傷の状態ですが、まだ赤みが残っているでしょう。しかし、ファンデーション等で十分隠せます。

失敗・リスク

二重瞼の整形でやはり気になるのが手術の失敗やリスクです。失敗しないためにすべきこと、手術のリスクや問題点についてご紹介していきます。

術後の左右差
二重瞼の切開法の場合、術後の左右差は決して多くはありません。稀な状態です。基本的には修正手術で容易に修復できると考えて良いでしょう。ただし、難しい場合もあります。それは二重の幅を狭くするということ。狭い側の二重の幅を広い側に合わせることは問題ないのですが、逆に広い側を狭くする修正は難易度が高いと考えておきましょう。
腫れの長期化
通常、切開法の場合の腫れは1週間程度で落ち着きます。1週間過ぎても術後と変わらないような腫れが持続している場合、感染などを含め何かしらの問題を引き起こしている可能性があります。
傷の瘢痕形成
傷跡の状態は個人差があります。また、目立つかどうかはそれぞれの主観でも違ってきます。基本的に固く厚みや幅があるような瘢痕化は修正手術の対象もしくは、何かしらの治療(内服や注射など)が必要になります。
仕上がりに対する不満
切開法のトラブルで比較的多いのが、仕上がりに対する不満です。幅が狭い、広い、もっとスッキリとした目元になると思っていたなどの不満があるのですが、幅が広い、スッキリとした目元になると思っていたというのは、実は失敗ではなく、瞼の皮膚が新しい二重の折り返しに馴染んでいない場合が多いんです。
二重の幅が狭いというのは、この先広くなることはありませんので修正手術等を検討する必要があるでしょう。

切開法の料金

美容整形は自由診療ですのでクリニックによって料金はバラバラ。その差についてただ広いだけじゃなく、料金形態も複雑化している。明朗料金と言いながら、オプションで追加加算をするクリニックも多いので、治療費用についてしっかりと理解しておかないと、無意味にボラれたり、もやもやした気持ちで手術に挑むことになるので十分注意しておきましょう。ここでは二重瞼の整形「切開法」の料金についてご紹介します。

料金の相場

切開法の料金の相場ですが、部分切開は20万円というクリニックが非常に多く、中には30万円というところもありますが、ほとんどが20万円でした。全切開は30万円のクリニックが圧倒的に多く、オプション等で50〜60万円という所がいくつかありました。

  • 小切開の料金相場:20〜30万円※ 別途消費税
  • 全切開の料金相場:30〜50万円※ 別途消費税

治療費用は安かろう、悪かろう。高かろう良かろうということはありません。なんでもそうですが、相場価格というものが必ずあるんです。相場価格から外れているのはやはり注意することが良いでしょう。

料金で注意すること

美容整形で意外に多いトラブルが実は手術だけではありません。料金のトラブルも決して少なくないんです。料金についてなかなか聞き出せない、確認しずらいという方もいらっしゃいますが、無駄に支払ってしまうトラブルを防ぐためにもしっかりと確認しておくべきことが沢山あるんです。
以下に手術の前に確認しておくべきことを挙げておきます。しっかりと確認しておきましょう。

  • 再手術の料金設定
  • 内服や術後健診の費用
  • オプションの細かな内容
  • キャンセル費用
  • 切開法と埋没法の違い

    二重瞼の整形手術、切開法と埋没法の違いですが、簡易的に糸で止めるか、切って皮膚の中で瘢痕を作ってガッツリ取れない二重まぶたを手に入れるかという違いです。どちらが良いかというのは、あなたの意識次第です。切りたくない、傷を残したくないという考えであれば埋没法を選択するしかありませんし、手術は1度で済ませたい。理想の仕上がりが明確な場合は切開法が適しているでしょう。
    もちろん、どっちの術式が向いているか、向いていないかという問題はあります。腫れぼったい厚みのある瞼で、擬似的に二重まぶたを作ってもすぐに元の状態に戻ってしまうようなタイプですと埋没法を受けても取れてしまう可能性はあります。しかし、それでも切りたくないという希望が強いのであれば埋没法を試してみるということも一つの選択肢です。

    さまざまなご質問

    Q&A

    二重まぶたの整形手術「切開法」に関するさまざまな疑問や質問に専門家が丁寧にお答えしていきます。二重瞼の整形手術を考えている方、切開法を受けたけれど状態や経過について不安な方は是非ご参考にして下さい。

    先日カウンセリングに行ったら切開法による二重瞼の整形を勧められました。しかし、傷跡が不安で手術には躊躇しています。傷跡はどの程度目立つものですか?
    傷跡は多くの場合、目立ちません。あくまで体質によるものです。二重まぶたの傷というのは、皮膚の折り返し部分にできるものですから、シワと同化するものですので基本的には気にならないものです。
    埋没法と切開法、どっちがお勧めですか?
    どっちの方法がお勧めということは言えません。瞼の皮膚が薄く二重まぶたが持続しやすいのであれば、埋没法で良いでしょう。しかし、皮膚に厚みのあるタイプですと切開法が適しています。あくまで状態で判断する必要があります。
    術後の抜糸を早めることはできるものですか?
    抜糸ですが、5〜7日というのが一般的です。それ以上に早めることは無理ですし、避けるべきでしょう。
    いきなり切開するには抵抗があります。まずは埋没法を受けてそれでも難しい場合に切開法を受けるというのはどうなんでしょうか?
    そういった方法も選択肢の一つです。ただ、繰り返して埋没法を受けるということは避けるべきです。なので1、2回埋没法で二重瞼にして、それで取れてしまうなどダメな場合は速やかに切開法を受けることをお勧めします。
    部分切開と全切開だったらどっちがお勧めなんですか?
    基本的な考え方として部分切開は全ての方にお勧めできる治療ということではありません。部分切開は切開部分に凹みが出来てしまいます。皮膚に厚みのある方の場合は、部分切開ではなく全切開による整形手術をお勧めします。

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