眼瞼下垂の手術は美容上の悩みや視界の問題を解消するために行われますが、手術には一定のリスクが伴います。
外科的な手術という性質上、感染、出血、部分的麻痺などの合併症の可能性が否定できません。また、手術後の結果が想像しているものと異なることも考慮する必要があります。
手術への過度な期待や手術前の詳細なカウンセリングの不足は、結果に不満を生む原因となる可能性が極めて高く、医師との十分なコミュニケーションが重要であり、治療を受ける側は手術に伴うリスクと利点を十分に理解し、慎重に考えなくてはいけません。
ここでは眼瞼下垂の手術におけるリスクと問題点についてご紹介していきます。
眼瞼下垂の手術におけるリスク
眼瞼下垂に限ったことではありませんが、手術には必ず一定のリスクが発生します。以下に眼瞼下垂の手術で起こる可能性のあるリスクをご紹介します。
- 感染:手術部位での感染が発生する可能性があります。
- 出血:手術中や手術後に出血が発生することがあります。
- 瘢痕形成:一部の患者では、手術により瘢痕ができることがあります。
- 視力変化:手術が原因で一時的な視力の変化が生じることがあります。
- 不自然な外観:適切な手術計画が必要で、不慎な手術が行われた場合、まぶたの外観が自然ではなくなる可能性があります。
- まばたきの困難さ:手術後にまばたきが難しくなることがあるため、まばたきの調整が必要な場合があります。
- 麻痺:手術によりまぶたの筋肉に影響が及ぶことがあり、一時的な麻痺が生じる可能性があります。
これらのリスクは誰もが引き起こすことではありませんが、あくまで可能性として引き起こすということは知っておくべきことでしょう。
リスクを回避する方法
眼瞼下垂の手術のリスクを回避する方法、万一、引き越しても普段の生活に支障等を与えないように過ごす方法をご紹介します。
余裕を持った治療スケジュール
術後の経過・状態というのは想定している以上に長引く、時間がかかってしまうことも少なくありません。腫れている期間などは特に注意が必要です。眼瞼下垂の手術の場合、術後の抜糸まで7〜10日あります。糸が残っているだけでも腫れが延長してしまうリスクはあります。また、内出血も同様です。3、4日で引くだろうと考えていても実際には1週間以上かかってしまったという方もいらっしゃいます。
これらのように術後の回復というのは、一般的なことと、想定外に長くかかってしまうということも十分起こりえます。ですので手術のスケジュールなどはギリギリで予定を組むのではなくある程度余裕を持って計画することが重要なのです。
医師からの注意事項を遵守する
眼瞼下垂の手術が終わったら術後の注意事項を詳しく説明してくれます。その術後の注意事項は必ず守りましょう。消毒方法や冷やしたり温めたりする注意事項は正常な術後の経過を過ごす上で非常に大切なことです。素人判断はせずにきちんと治療を行なった医師の指示を確認し、その通り実践することが大切です。
最後に
術後の経過や状態というのは人それ違います。ネット情報などは鵜呑みにしないこと。不安なことや疑問があればまずは主治医に問い合わせましょう。どんな細かなことでも構いません。医師はこれまで数多くの経過を診ているプロです。その専門家の意見をしっかりと確認することが良い経過を過ごす上で非常に重要であることを忘れないで下さい。