術後の経過と過ごし方

術後の経過と過ごし方

眼瞼下垂の手術「挙筋前転法」を受けた後の状態、術後の経過、過ごし方についてご紹介しましょう。
これから眼瞼下垂の手術を受けようと考えている方、手術を受けたけれどその経過に対し不安な方などは是非参考にして下さい。

眼瞼下垂手術の術後の経過と過ごし方

眼瞼下垂手術は切開しない場合もありますが、一般的には切開をともないます。
ダウンタイムとは、手術後腫れや内出血などの症状が落ち着くまでの期間です。
眼瞼下垂手術のダウンタイムは、傷跡が落ち着くまで2週間から1ヵ月程度、傷が完全に治るまでには3ヵ月程度必要です。
特に切開した箇所は腫れが強く出やすく、術後1週間から2週間程度は腫れが続きます。
切開部分の痛みが強く出るのは手術日から3日程度、切開部分に内出血があると10日から2週間程度続きます。
切開部分の赤みは2週間から3週間程度でおさまるのが一般的です。
他にも手術中の出血が多かったり麻酔注射の針が血管に当たったりすると、内出血が見られる場合があります。
内出血は数日したら色が薄くなり、10日から2週間程度で目立たなくなるでしょう。

眼瞼下垂の術後の経過・状態

眼瞼下垂の手術(挙筋前転法)を受けた時の状態・経過についてご案内します。

手術直後

手術が終わった直後は、まぶたの上に縫いつけた糸が見え、患部あたりが赤くなったり腫れたりと内出血の症状が起こります。
痛みもありますが、処方される痛み止めを使用すればある程度痛みをコントロールできます。
痛み止めを使っても我慢できないときは医師に相談してください。
手術直後は腫れやむくみが出て患部が気になる方が多いですが、刺激すると治りが遅くなるため触らないようにしましょう。

手術の翌日

翌日から3、4日後

手術から1週間

手術から1ヶ月

術後1ヶ月の状態というのは、腫れや内出血というのはほとんどない状態です。傷に強い赤みが残っていると思います。切開線というのは二重瞼の皮膚の折り返し部分に残るのでパッと見てわかったり、目立ちやすいものではありませんでのご安心を。

切開した部分を中心に内部で癒着ができていますので触ると硬い感じがしたり、感覚が少し麻痺ってることがあります。それらは時間の経過とともに改善していきます。

手術から3ヶ月

手術から3ヶ月も経過すると、腫れや内出血というものはありません。おそらく気になるのは傷跡の赤みです。まだ薄いピンクっぽい色が残っている状態だと思います。個人差はありますが、術後半年程度で白っぽく変化しやがて目立たなくなっていきます。これは時間のかかることなので焦らず待ちましょう。
ただ、傷の線といっても皮膚の折り返し部分にできる線なので目立つことはありませんし、ファンデーションで色は隠すことができます。

手術翌日から1週間
患部の痛みは術後2から3日間がピークで、徐々に感じなくなります。
腫れも術後から1週間程度は強く出ますが、痛み同様に徐々に引いていきます。
術後は患部にガーゼを貼っていますが、傷口が落ち着いてくる2日目くらいでガーゼを外して洗顔ができるようになるでしょう。
病院によりますが、一般的に手術後5日から1週間程度で抜糸します。
糖尿病などの病気を患っている方や傷口の治りが遅い方は、抜糸が数日延期されます。
抜糸後は石鹸を使っての洗顔やアイメイクが可能ですが、最終的な判断は患部の状態を診て医師と相談してください。
抜糸後は傷口が化膿しないよう患部を清潔にし、抗生剤入りの軟膏を塗りましょう。

手術から1ヵ月
手術から1ヵ月経つと、腫れや内出血・赤みも良くなりますが人によっては腫れが続いていたり左右の見え方に差が出たりします。
1ヵ月経ってもあまりに左右の見え方に差があり、見えにくい状態が続く場合は検診時に医師に相談してください。
術後、まぶたの腫れが強く出ていると二重幅が広く見えますが、腫れが引き始めると徐々に幅も狭くなり1ヵ月経つと自然な二重になります。

眼瞼下垂手術後は腫れや痛み、内出血の他に、以下の症状が出る場合があります。

ドライアイ
目のごろつき
まぶたの違和感
左右の目の開き具合に差が出る
術後の生活に支障が出るおそれもあるため、手術前にダウンタイムの症状を確認しておきましょう。

ドライアイ
眼瞼下垂手術後はまぶたの切開により目が開きやすく、目が乾き、涙が蒸発しやすくなります。
症状自体は1ヵ月から半年程度で改善しますが、日中は目が開きやすくなったせいで、手術前よりもまぶしく感じたり目ヤニがでたりします。
行動しづらいと感じたら処方された目薬を使用したり、サングラスをかけたりするなどの対策を取りましょう。

目のごろつき
眼瞼下垂手術では上眼瞼挙筋と腱膜を縫い縮め、瞼板に縫合し固定しますが、縫合に使う糸によって眼球の圧迫を感じる場合があります。
圧迫感による目のごろつきは1週間から2週間程度で気にならなくなります。
痛みや圧迫感がつらいときや長期間続く場合は医師に相談しましょう。

まぶたの違和感
眼瞼下垂手術はまぶたを切開し開きやすくしますが、術後はまぶたが閉じにくいと感じる場合があります。
特に術後は患部の腫れや痛みによって閉じにくさを感じる可能性が高く、睡眠中に目が乾くときは軟膏や目薬で対処します。
日中にまぶたが完全に閉じない、就寝中に目が少し開いてしまう原因はまぶたの裏で強く固定したためです。
明らかな過剰矯正の場合、再手術が必要です。
通常は術後1ヵ月程度で違和感はなくなりますが、長く続く場合は早めに医師へ相談してください。

左右の目の開き具合に差が出る
手術中に左右の目の開き具合を確認し、正常と判断されても術後に開き具合に差が出たり、三白眼になったりする方がいます。
術後すぐは目の腫れやむくみがあるため多少の差があっても、症状が落ち着くと差がなくなるでしょう。
通常3ヵ月から6ヵ月程度で大部分の開きの差は落ち着きますが、6ヵ月経っても差があると再手術をして修正する必要があります。
抜糸時に明らかな差があったり三角目になったりした場合も、術後2週間以内か半年後に再手術をおこないます。

過ごし方

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